炎症性腸疾患センター

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IBDとは炎症性腸疾患(inflammatory bowel diseases)のことで、主に潰瘍性大腸炎とクローン病のことを言います。
食事の欧米化や過衛生、腸内細菌叢の変化、遺伝的素因など様々な要因が組み合わさって免疫異常をきたし発症すると言われています。
もともと欧米の先進国に多い病気ですが、日本でも右肩上がりに患者さんが増え続けており、2021年には日本国内の患者数が潰瘍性大腸炎で22万人,クローン病で7.2万人に達し、特に潰瘍性大腸炎患者数は世界中でアメリカに次いで2位になっています。
発症年齢のピークは20歳代で、進学、就職、結婚、妊娠出産などのライフイベントに重なることが多く患者さんの大きな負担になって います。
しかしこの10年間で新規治療薬の開発が進み、多くの患者さんが普通の生活を送れるようになってきています。
また以前は手術しか方法がなかった患者さんも内科的な治療で改善するケースが増えてきています。
それでも診療に当たっては10代の患者さんの治療、妊娠出産を希望する方への治療、ご高齢者の方の治療、がんのサーベイランス(見張り)など、いずれも異なるためきめ細かな対応が必要です。
当院では2022年4月現在で約300人以上のIBDの患者さんが通院されています。
患者さんには厚労省難病治療班の診療ガイドラインにのっとった適切な診断と治療を随時外科と連携して行うよう心がけております。

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